サロンM&Aの「手数料0円」を比較するときは、誰に支払う何の費用が対象か、いつ支払いが発生するか、成約しない場合はどうなるかを契約書面で確認します。本稿は、売却価格と売却後に残る資金を分け、相談から最終契約までの費用・業務範囲を整理するためのチェックリストです。
1. 当センターの仲介手数料と外部費用を分ける
当センターは譲渡企業様の相談料・着手金・中間金・成功報酬を0円とする料金体系をご案内しています。税金、登記、外部専門家への依頼、店舗の原状回復、リースの精算などまで一律に無料になるという意味ではありません。適用条件と業務範囲は個別の契約書面で確認してください。
| 費用の区分 | 確認する相手・資料 | 売却前に決めること |
|---|---|---|
| 仲介への相談料・着手金・中間金・成功報酬 | 仲介契約、見積書、料金表 | 譲渡企業・買い手の負担、発生時点、最低額、算定基準 |
| 法務・税務・会計等の外部専門家費用 | 専門家の依頼書、見積書 | 依頼範囲、追加作業、支払者、未成約時の扱い |
| 借入・保証・機器リース・店舗物件 | 融資・保証・リース・賃貸借契約 | 引継ぎ条件、精算、解約、原状回復の負担者 |
| 税金・登記・スタッフや顧客への説明準備 | 税務相談、手続の見積、引継ぎ計画 | 取引方法に応じた負担と必要な作業 |
2. 契約前に確認する費用・支援範囲
同じ「成功報酬」でも、何を基準に計算するか、契約締結と決済のどちらで発生するか、最低額や追加費用があるかで負担は変わります。他社の条件は各社の見積書・契約書で確認し、店名を伏せた概要資料の作成、候補先探索、交渉、専門家との調整のうち何が含まれるかを並べます。
- 契約主体と担当者、支援業務の範囲、別途依頼が必要な作業
- 相談料・着手金・中間金・成功報酬・実費の負担者と発生時点
- 報酬の算定基準、最低額、税の扱い、追加作業の承認方法
- 契約期間、独占条件、途中解除、未成約時の費用、終了後の条項
- 秘密保持、資料の再提供先、候補先の選定方針、利益相反の説明
3. 譲渡価格と手残りを別の表にする
提示された譲渡価格だけでは、譲渡企業に残る資金は分かりません。誰が借入やリースを引き継ぐか、保証をどう外すか、未消化回数券への対応を誰が担うかなどを、価格条件と合わせて確認します。株式譲渡と事業譲渡では対象資産・負債・税務の扱いが異なるため、具体的な手残りは契約条件と税務資料を基に専門家へ確認します。
比較表には「譲渡価格」「譲渡企業が精算する負担」「売却のための外部費用」「税務確認が必要な項目」「確定・未確定」を分けて記入します。未確定額を0円扱いにせず、見積の取得先と確認期限を記録すると、候補先ごとの条件を比較しやすくなります。
4. 初期相談では不足資料を一覧にする
最初から全資料を揃える必要はありません。直近の月別売上と利益、スタッフ構成、予約媒体、賃貸借契約、機器リース、借入、回数券・前受金の有無を整理し、資料があるか、確認中かを記載します。スタッフ継続、店名継続、退任時期など、価格以外に守りたい条件も一緒に伝えます。
よくある確認
0円なら、成約までのすべての費用がかかりませんか
当センターの譲渡企業様向け仲介手数料と、外部専門家・税金・契約精算等の費用は分けて確認してください。依頼先、取引方法、契約条件によって負担が変わります。
契約前にどの書面を確認すればよいですか
料金の説明だけでなく、業務範囲、期間・解除、秘密保持、利益相反、費用発生の条件を契約書面で確認します。不明な点は契約前に回答を受け、資料とともに保存してください。
